【完璧じゃなくていい】訪問看護師への伝え方|ふだんの様子で十分

本人を真ん中に、家族と訪問看護師が両どなりで見守るイラスト 見守り・介護サービス
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訪問看護が始まると、看護師が来るたびに「何か話さなきゃ」「ちゃんと説明できるかな」と身構えてしまうことがあります。

でも、上手に話せなくても大丈夫です。家族が見ているふだんの様子こそ、訪問看護師にとっては大切な手がかりになります。

こんな気持ちはありませんか
  • 看護師さんに何を話せばいいか分からない
  • うまく説明できる自信がない
  • 記録をつけたほうがいいのか迷う
  • こんなことまで話していいのか遠慮してしまう
介護中の方
介護中の方

看護師さんが来ると緊張してしまって。何を話したらいいのか、いつも迷うんです。

看護師
看護師

緊張するのは、みなさん同じですよ。ふだんの様子を、思いついた順に話してもらえれば十分です。私たちも、少しずつお互いを知っていけたら嬉しいと思っています。

この記事では、ふだんの様子の伝え方、連絡ノートの使い方、訪問看護師との関係の深まり方を、訪問看護で働いていた看護師の立場からまとめました。

訪問看護師に伝えるのはふだんの様子で十分

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訪問看護師に何かを伝えるとき、特別な準備はいりません。

看護師がそばにいられるのは、1日のうちのほんの一部の時間です。それ以外の時間の様子を知っているのは、家族です。家族にとっては当たり前の毎日が、看護師にとっては貴重な情報になります。

上手に説明しなくていい

専門用語を使ったり、順序立てて報告したりする必要はありません。

「昨日はあまり食べなかった」「夜中に何度か起きていた」。そんなふうに、見たまま、感じたままの言葉で伝えてもらえれば大丈夫です。気になることがあれば、看護師のほうから質問します。

本人がうまく話せないときの助け舟

本人が体調のことを十分に話せなかったり、記憶があいまいだったりすることがあります。

訪問看護をしていたころ、そんなときにご家族が横から教えてくださることがありました。「最近はこうでしたよ」という一言で、本人の話がつながって見えてくることがあります。本人の話をさえぎらずに、あとから少し付け足すくらいで十分です。

訪問の時間だけでは見えないこと

訪問のときに本人に様子を聞いても、すべてが話に出てくるとは限りません。

本人は「たいしたことじゃない」と思って話していなかったり、単純に忘れていたりすることもあります。「そういえば、こんなことがありました」という家族の一言で、訪問と訪問のあいだの様子が見えてきます。

訪問看護師へのふだんの様子の伝え方

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伝え方に決まりはありませんが、話しやすいきっかけをいくつか紹介します。

全部を話そうとしなくて大丈夫です。その日に気になったことを一つ話してもらえれば、そこから会話が広がっていきます。

食事や眠りなど暮らしのこと

食事、眠り、トイレ、お風呂、薬。毎日の暮らしのことは、話しやすい話題です。

「いつもより食べる量が少ない」「今週はよく眠れているみたい」「薬を飲み忘れた日があった」など、いつもと比べてどうかを話してもらえると助かります。変わりがないことも、大切な情報です。

本人の言葉や表情

本人が言ったことは、そのまま伝えてもらってかまいません。

「足がだるいと言っていた」「孫の話をすると笑顔になる」など、本人の言葉や表情は、体の様子だけでなく、その人らしさを知る手がかりにもなります。

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家族自身の疲れや困りごと

訪問看護は、本人のためだけのサービスではありません。

ご家族等への介護支援・相談(介護方法の助言。病気や介護の不安の相談など)

出典:全国訪問看護事業協会「訪問看護を利用する方」

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本人の前で話しにくいこと

本人の前では言いにくいこともあると思います。

そんなときは、玄関先で見送るときに少し話すのがいちばん話しやすいと思います。本人から少し離れた部屋で話すこともできます。「あとで少しお話ししたいことがあります」と声をかけてもらえれば、看護師も時間を作りやすくなります。

連絡ノートでつながる訪問看護と家族

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訪問看護では、連絡ノートを置いている事業所もあります。

ノートを置くかどうか、どう使うかは、事業所によって違います。ここでは、私が訪問看護をしていたときの使い方を紹介します。ノートは家族の宿題ではありません。

連絡ノートは看護師も書いている

私が働いていたところでは、訪問のたびに、看護師が訪問中の様子をノートに書いていました。

その日の体調、行ったケア、気づいたことなど。家族は、看護師が書いたことを読むだけでもかまいません。気になることがあれば、次の訪問のときに聞いてもらえれば大丈夫です。

離れて暮らす家族にも様子が届く

ノートがとくに役に立つのは、離れて暮らしている家族や、仕事の休みの日に様子を見に来る家族です。

訪問のときにその場にいなくても、ノートを読めばふだんの様子を知ることができます。

私が訪問していた方には、ひとりで暮らしている方も多くいました。そのような方の場合、家族から聞けるのが少しの情報でも、あるのとないのとでは全然違うと感じていました。帰ったときに気づいたことを一行書いておく。それだけでも、看護師にとっては大きな助けになります。

先生への報告は看護師がしている

訪問看護は、主治医の指示にもとづいて行われます。

訪問看護の事業所は、主治医に定期的に報告書を出すことが決められています。先生への報告は看護師がしているので、家族がすべてを先生に伝えなくても大丈夫です。もちろん、先生に直接聞きたいことがあれば、遠慮なく聞いてください。

出典:厚生労働省「訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて」

私が働いていたところでは、訪問診療と訪問看護が週替わりで入ることが多かったので、先生が訪問したときに看護師の書いた様子を見てもらえるよう、ノートを使うこともありました。報告書とは別に、補助として使う道具という位置づけです。

訪問看護と主治医の連携については、こちらの記事でも紹介しています。

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家族が書き足すのは一行でいい

熱心なご家族の中には、ノートを細かくつけてくださる方もいました。

でも、書き足すのは一行で十分です。「夜はよく眠れていた」「食欲が少ない」。日付と一言があれば、看護師はそこから様子を想像できます。書けない日があっても、まったく問題ありません。

少しずつ深まる訪問看護師との関係

少しずつ深まる訪問看護師との関係について伝えるセクションのバナー画像

訪問看護師との関係は、最初から出来上がっているものではありません。

訪問を重ねるうちに、少しずつお互いのことが分かってきます。急がなくて大丈夫です。

最初は緊張していて当たり前

医療職が相手だと、最初は特に緊張される方が多いと感じていました。

家に人が来ること自体に慣れていないのですから、緊張するのは自然なことです。無理に打ち解けようとしなくてかまいません。訪問を受けることにためらいがある方は、こちらの記事も読んでみてください。

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家族との会話から伝わる人となり

訪問のときに、本人がご家族と話している様子を見ることがあります。

そのやりとりから、その人の人となりが感じられることが多くありました。好きなこと、大切にしていること、家族の中での立ち位置。そうしたことが分かると、その人に合ったケアを考えやすくなります。

看護師も少しずつ知っていきたい

最後に、看護師の側の気持ちもお伝えさせてください。

看護師の視点

訪問看護師も、家族のことや本人のことを、少しずつ知っていきたいと思っています。

最初はお互いに緊張していても、訪問を重ねて、ふだんの様子を聞かせてもらううちに、関係は少しずつ深まっていきます。私自身も、そうして少しずつ関係を深めていけたら嬉しいと思いながら訪問していました。

訪問看護師への伝え方のよくある質問

訪問看護師への伝え方のよくある質問をまとめたセクションのバナー画像

家族からよく聞かれる疑問をまとめました。

変わりがないときは何を話せばいいのか

「特に変わりありません」で大丈夫です。変わりがないことも、大切な情報です。話題が見つからないときは、最近あった出来事や、本人の好きなことを話してもらうのもいいと思います。

訪問の合間に聞きたいことができたら

急ぎでないことは、メモしておいて次の訪問のときに聞いてもらえれば大丈夫です。連絡ノートがあれば、書いておくのもいいと思います。急ぎかどうか迷うときは、事業所の連絡先に電話で相談してください。

記録は毎日つけないといけないのか

毎日つける必要はありません。気づいたときに、気づいたことだけで十分です。記録がなくても、訪問のときに話してもらえれば大丈夫です。

家族によって話が食い違うときは

家族によって見ている場面が違うので、感じ方が違うのは自然なことです。どちらかに合わせようとせず、それぞれが見たことを、そのまま伝えてください。いろいろな角度からの話が、本人を知る手がかりになります。

こんなことまで話していいのか迷うとき

介護の悩み、家族の中のこと、お金の心配など、迷うことでも話してもらってかまいません。訪問看護師だけで答えられないことは、ケアマネジャーなど、ほかの専門職につなぐこともできます。

訪問看護師への伝え方のまとめ

訪問看護師への伝え方のまとめを示すセクションのバナー画像

訪問看護師に伝えることに、完璧さはいりません。

この記事の振り返り
  • 伝えるのはふだんの様子で十分
  • 本人がうまく話せないときの一言が助けになる
  • 介護する人自身の話も聞かせてほしい
  • 連絡ノートは家族の宿題ではない。一行でいい
  • 先生への報告は看護師がしている
  • 関係は少しずつ深まっていく

家で過ごす暮らしは、家族だけで支えるものではありません。訪問看護師も、そのチームの一員です。ふだんの様子を少しずつ分け合いながら、一緒に支えていけたらと思います。

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